Wednesday, January 13, 2016

パー

村上うんこ。なんとポエティックな名前なのだろう。しかし彼の筋肉はそのポエティックさとは全く逆の方向を向いているように思えた。彼の筋肉は現実世界で非抽象的なものを物理的に操作するために存在している。例えば、僕が彼と腕相撲をすれば間違いなく僕は負けてしまうだろう。それにも関わらず、この男は怪物などと何を言っているのだろうか。「うんこさん、怪物ってなんですか。」僕が呆れながらそう聞くと、彼はとてもうれしそうな顔をして初めてにっこりした。「直に分かる。」彼はそういった。だが、その日は怪物は現れなかった。

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